TECHNIQUE

俄が受け継ぐ、和彫りの技術

~平安時代から受け継ぐ日本の技術~

金属工芸の製作技法のうち、本体を形づくるのは、銅板を鎚起(ついき)して成形する「鍛造(たんぞう)」と、鋳型に熔銅を流しこむ「鋳金(ちゅうきん)」による方法があります。表現のために最も重要なのは、次の行程、「彫金(ちょうきん)」であり、彫金には「地彫り」「毛彫り」など様々な技術があります。
俄には、江戸時代から七代に渡り彫金技術を受け継ぎ、日本にも十数名しかいない彫金職人が在籍しています。俄の彫金職人の作品に解説を交え、彫金技術をご紹介します。