透し彫りの作品
うんかくもん じぼりのすかしぼり
作:株式会社 俄 製作課
“透かし彫り”で彫った作品です。こちらは、文様を浮き立たせるため、文様を残し他の部分を切り透かせるやり方で“地透し”といわれます。雲と鶴を意匠とした「雲鶴文(うんかくもん)」は、雲に飛ぶ鶴(つる)を配した綾(あや)などの織模様で、古くは親王の袍(ほう)などに用いられました。地彫りで立体感を付けた鶴と雲、その間を透かすことで、雲に飛ぶ鶴をより鮮明に表現しています。