魚々子地の作品
じぼりすななこじかなぐ
地彫り素魚々子地金具
作:三浦 甲次
俄には江戸時代から和彫りの技術を受け継いできた家系の職人がいます。この作品は俄の和彫り職人の実祖父の作品です。
魚の卵のように見えることから魚々子地(ななこじ)という名前がついた技術です。この作品は魚々子地の紹介用に作成しましした。まず、刃先が圏点状の刃となった鏨を作製します。その鏨を打ち込み、細かい粟粒を置いたようにみせます。粟粒が均等に並び、鏨で打ち込んだ跡が見えないように仕上げるところに職人の技術力が問われます。